■ハロウィンと言ったらやっぱりクリーチャーのメイクってことで。
最近のハロウィンと言ったらもう節操のないことないこと。
ハロウィンと言ったら、コワーい格好した子供たちが、
イタズラ(大人的な悪戯ではない)がいい?お菓子がいい?
(Trick or Treat?)とキュートな笑顔で大人を魅了していくイベントのはずが
仮装はクリーチャーじゃなくても何でもありだし、大人になり切れない子供な大人まで仮装する始末だし、もう何でもあり。
よその国の厳粛な年末宗教的行事を勝手にヒキヲタ阿鼻叫喚イベントにしてしまったり世界から称賛される控えめな民度の割には乗れるものには何でも乗っかれという無節操さに違和感をぬぐえない中、ついにはケルト民族の古典的祭りまで勝手に私設「欽ちゃんの仮装大賞」的なイベントに祭り上げてしまった。
世界一厳かで誇り高い日本人として恥ずかしくないのか!!!!
無い。
楽しいものは楽しいのだ。全力で楽しもうぜ。

ということで今日も器用貧乏貧乏器用、手軽に楽しめるリアルなゾンビメイクを
楽しみましょう!
って、ハロウィン終わってから言うなとお叱り受けそうですが、来年再来年も節操なくお祭り騒ぎは続くので良しとしましょう。
さて、子供に恐喝されるイベントのはずが逆に子供を威圧するほどの結果を得られる特殊メイクに必要な材料は以下の通り。
1.ティッシュ
2.木工用ボンド(速乾がBetter)
3.絵の具セット(できればアクリルとか。まぁ水彩でも短時間ならなんとかなる。)
4.アイシャドー、アイライン
5.砂糖(!?)
6.食紅
以上。えーほんとかよーって、ホントです。
たぶん5までは絶対あるはず。5はお菓子とか料理とかするウチはあるはず。
あと、”こんなものがあると便利”なのは以下の通り
6.白いドウラン
7.フェイスペインティング用絵具
やっぱりフツーの道具で十分でした。
では実際にやってみましょう。
【1】顔を洗う。
油分が付いていると特殊メイクのノリが悪いので、油ギッシュなオヤジは特に念入りにアブラを落としましょう。
【2】パテで造形する。
パテなんて材料にないじゃんよ!と思うなかれ。
パテはティッシュを水に溶いた木工用ボンドに浸して作ります。
ボンド水溶液の濃度は適度に調整してください。
あんまり薄いと乾きにくいし、あんまり濃いとティッシュが肌に付きにくくなります。
本番前に一度感触を掴むために練習しておくとよいでしょう。

今回は、額から頬にかけて斬られたような傷と、頬が大きくえぐられて歯が露出してしまってる感を演出するために、
1.切られて盛り上がった部分
2.頬がえぐられた表現
に厚めティッシュパテを盛っています。
2.のえぐられた部分は、一度盛ってやや乾かしてから、めくってホントにえぐって作ります。えぐった感が出たら、形を整えつつ補強する気持ちでさらにティッシュパテを盛ります。
ある程度造形が完成したら、ドライヤーを遠目に当てて表面を十分に乾かします。芯まで乾燥させなくてよいです。時間にして3分程度でしょうか。
塗装のために表面が乾いていれば問題ありません。
【3】ゾンビのような塗装を施す

さて、ある程度造詣がチープでも(上図【2】写真のように)ここから頑張れば挽回できます。っていきなりほぼ終わっちゃってますが、斬られた部分の奥深さを表現するために、黒はまっ黒に、血の赤は酸化してやや黒っぽくなった感じにします。
手順としては、
1.明るめの赤にちょっと黒を加えたものでまず全体を塗りたくる
2.さらに黒をちょっと加えた赤で傷の近くに汚しを入れる
3.傷(溝)を黒で塗る
でしょうか。
口のえぐられた部分も同様に黒と赤で傷の感じを出します。
そのあと、白い絵の具で歯を白く描き、その上から歯を血で汚れた感じに表現します。
ゾンビメイクの楽なところは、そもそもゾンビってきったねーので適当にやればやるほどゾンビらしくなることです。適当サイコー。
【4】演出を施す

傷だけ赤くても妙に血色いいゾンビになってしまうので、顔全体に白を塗りますが、水彩を薄めて塗ってもかんたんにはげるので、むしろ濃い目にして、筆の先でチョンチョンつつくように、点描を描くようにすると良いです。ベタに塗るとひび割れたりします。
ここは水彩でも短時間なら良いですが、上にあげた特殊材料である白いドウランだと完璧な仕上がりになります。Ben Nyeのクラウンホワイトって、まんまピエロ用。

以前フェイスペインティング用のアクリル系絵具でべったり塗ったら時間たったらひび割れて大変なことになりましたが、さすがドウランは違う。
薄塗りから厚塗りまで調整しやすいうえ、全然崩れないし持ちがいい。
ハンズで見つけたけど物はコレ。
ハンズのPOPには「ピエロ100人濡れます。」
って書いてあった。ああ、濡れますじゃない、塗れます。
ドウランを縫ったら、アイラインとアイシャドーを駆使して眼球のくぼみや目の下のクマを演出します。普段からアイラインとシャドー使いこなしているメイク男子なら楽勝ですね。
アイラインはかなり奥まで塗らないとアップに堪えませんよー。
【5】演出を施す~鮮血~

ひょーう、この鮮血滴る感じ!これがあると俄然迫力が出ます。
このまま栄の真ん中に倒れてたら間違いなく通報されるでしょう。
さて、こういう鮮血は一般的に「血のり」というもので表現します。
こういうの。
高い。たかだか子供相手に本気になって¥1620投入してどうするんでしょうか。そんな金あったら重量ブロック16個買います。
んじゃーどうすんべ。
ここで不可思議な材料「5.砂糖(!?)」が登場します。
まずは100g程度の砂糖を適量の水に溶かしてグツグツグツグツ煮ます。
いわゆる水あめ状態になるまで煮ます。チョイ固め、血液より固いぐらいに煮詰めます。で、ここでちょっとしたコツ。水あめからカラメルになりかけたちょっと茶色が付いたぐらいで出来上がりすると、リアルになります。
上の写真見ると(下でもいいですが)ちょっ赤が鮮明すぎます。
これは上記で作ったややカラメルな水あめに6.の食紅を投入して作るのですが、食紅の赤は鮮やかすぎて、やや血っぽくないのです。そこで、カラメルの茶色と赤が混ざるとやや酸化したような程よい赤になるというもんです。

出来上がった食紅を投入したカラメルになりかけの水あめを、思う存分傷周りに塗りたくりましょう。どこに塗っても大丈夫です。
なんせ砂糖水ですから!
口から大量の血を吐くような演出する場合は、実際に口に含んでエレレーってやってもいいでしょう。
こんなところでほぼ出来上がりです。
ティッシュパテと絵具だけで結構リアルに表現できるのがお分かりいただけたんではないかと思います。
来年のハロウィンでは、気合の入ったメイクの皆さんと飲み会でもやりたいです。
さて、最後はオマケ。木工用ボンドで作ったパテはうまく剥がれるのか?
という事後の疑問にお答えします。
百聞は一見に如かず。
~失敗しない家作りを経て完成した我が家で始めるDIY(Do it yourself=手作り/自作)ライフ。
できることは自分でやり、無駄な浪費や使い捨ては排除し、人と自然の恵みに感謝して、日々の暮らしを創りだします。~
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